平城遷都1300年祭で盛り上がる奈良へ行ってきました(2010年) 10月31日 日曜日夕方5時半ごろ出発 千円高速を使いたいのでどうしてもこの日のうちに出発したいんです 大分道朝倉インターから高速道路に入りまして ただひたすら走ります 途中小休止はとっても 仮眠とるのは大阪を抜けてからと思って走りました 九州道・中国道・山陽道と通り、吹田JCTを過ぎました 前日の夜買ってきた「カーナビ」の指示通り走ります 吹田を抜けたから休憩しようと思うのに、なかなかサービスエリアがないんです 出発前に地図で確かめていたのと違う道をナビは教えます どんどん走って奈良県に入り、とうとう高速出口へ来てしまいました 目的地奈良県庁まで来ましたが、車を止めて休むところがないんです 駐車場は閉まっているし、路上駐車はされないし 時間は午前の4時ごろです 街中をぐるぐる走りましたが適当なところがなく とうとうコンビニの駐車場でしばらく休ませてもらいました |
11月1日 朝も6時ごろになると通りは少しにぎやかになってきます ガイドブックを見て、若草山に登って日の出でも見ようかと出かけましたが行き着かず 定期観光バスはまだまだでない 少し離れたとこを見に行こう 法隆寺に行ってみよう 法隆寺そばの駐車場で少しお休みしたあと観光の始まりです |
法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として、また聖徳太子が建立した寺院として有名です 大きな金剛力士像に圧倒され、玉砂利と落ち着いた建物に心洗われる気がします 五重塔や夢殿そして玉虫厨子など昔学校の授業でならった記憶があります 金堂の中の仏像も拝観できました 広い境内をゆっくり見て回りました 次に唐招堤寺へいきました 鑑真和上が開いた寺で井上靖の小説「天平の甍」に出てくるなど有名なお寺です 国宝の金堂の大修理のときこの大きな屋根がテレビに出ていましたね 新宝蔵の館内には重要文化財の仏像などがありました 聖徳太子像 なんか昔美術か何かの教科書で見たような・・・・ 金堂の「し尾」の大きいこと 薬師寺 は唐招堤寺のすぐ隣にあります 西塔 新しく再建された朱塗りの美しい塔です 古いままの東塔も趣があります 金堂は華やかな竜宮つくりと言われますが本当に華やかな建物です 昔学校で習ったことのあるようなお寺がいっぱいです どのお寺も大きな古い立派な仏像が多くありました ありがたーく拝んできました |
奈良市内へ戻って予約していた旅館に無事たどり着きました 今日の夕食は街中へ出て食べることにしました 小さな居酒屋風な店に入ったんですが 外国人の客もいてさすが国際観光地だなーと思いました おいしかったからか お酒が少し過ぎました 今夜はゆっくり寝られます |
11月2日 今日はテレビなどで宣伝していた平城宮跡会場へ行ってきまーす 旅館の人に勧められて電車で行きました 電車の中からそれらしい建物が見えます その時は「あれはなんだろう」という感じでした 近鉄大和西大宮駅から案内にそって歩いていくとだんだんとあの建物に近づいていきます 大極殿です 広い広い真っ白な前庭の向こうに 大きな大きな朱色の建物がどっしりと建っているのです 一歩一歩玉砂利を歩いて 少しづつ大極殿が近づいてきます 1300年前 ここで時の勢力者が政治を行っていたのか あの古代衣装を着けてと想像を掻き立てられます 建物に入ると柱は大きく天井は高く 外を見れば周りを広く見渡すことが出来ます ころっと現実にもどりますが平山画伯のシルクロードを描いた壁画がいいですねー ずーっと眺めていると自分がその砂漠にいるような気さえしてきます もしここに自分一人しかいなかったらきっとそう感じると思います 外に出てまたどんどん歩いていきます 朱雀門までしっかり歩きました 広いですねー |
電車で奈良駅まで戻ってきました 国立博物館で正倉院展が開かれていて その入場券が奈良駅で販売されてました 多くの人が並んで買い求めていたので私たちもつい買ってしまいました メーンは螺鈿紫檀五弦琵琶(らでんしたんごげんびわ)です それこそ子供のころの教科書に載っていたものの本物が展示してあります そのほかにも衣装や飾りや道具類そして古文書が多数展示してあります それらの品が1300年もの時が過ぎているのに本当にいたんでないんですね 引き込まれる感じで見入ってしまいます |
博物館を出て東大寺へ向かう途中抹茶やぜんざいをいただきながら余韻を楽しみました 東大寺は奈良の大仏様のお寺です 南大門はとても大きく威厳があり その中に立つと柱の高さ大きさ両側の像の迫力に圧倒されます 大仏殿の中の大仏様は優しいお顔に見えました 大仏殿を見て大仏様を拝んだら「ああ 奈良に来た」そんな心境です 鐘楼二月堂を巡り、三月堂手向山八幡宮のそばを通り春日大社へと出てきました 石灯篭の並ぶ道を 少し日差しの弱くなった夕暮れ近く二人で歩きました 若宮神社、夫婦大国社などおまいりしながら一の鳥居まで下ってきました |
興福寺の境内を通りながら 「明日はここを見ようね」 猿沢の池に夕日が落ちるのを見て旅館へ戻ってきました 小さな旅館でしたが観光にはとても便利なところにありました 狂言をしているというご主人、この旅館では時々狂言が催されるそうです 小さな中庭の小さな草花もそっと話題にされたり、豆乳料理や五穀飯などめずらしいありました 外国人も宿泊されていました 今日は二万歩以上歩きました |
11月3日 旅館の支払いを済ませて今日の観光に出発です 観光客が多くならないうちにまず興福寺へ来ました 藤原不比等によって創建された興福寺 五重塔がきれいですねー 五重塔初層は10年ぶりの公開です 塔の中には四方に阿弥陀三尊像・弥勒三尊像・薬師三尊像・釈迦三尊像があんちされています 東金堂後堂を開扉して50年ぶりに戻ってきた踊り大将(正了知大将像)も公開されています 隣接のリニューアルされた国宝館の素晴らしいこと 展示してある仏像の多いこと 広目天・多聞天・増長天・持国天など像の名前も少し覚えました 照明の当て方など展示の仕方や展示してある数の多さ 仏像に特に興味があるわけではない私ですが本当に見ごたえのある国宝館でした あの有名な「阿修羅像」も見てきました 興福寺中金堂は再建中です 北円堂も拝観してきました 南円堂も見てきました |
どの建物も、どの仏像も、国宝だったり重要文化財だったりです まちを歩いていてあちこちにお寺があり あちこちに五重塔三重塔があります どのお寺にも古い立派な仏像があり どこも一体でなくグループです 奈良はすごいなー |
帰りのフェリーの時間までどこへいこうか 古代のロマンをイメージする飛鳥にも行きたいなと思い橿原市のほうへ行きました いったところが飛鳥資料館 石舞台への道を尋ねたところ 今ここの入館料は無料とのこと では資料館の中も見せてもらうことにしました よその展示会に展示品を貸し出しているのでこの資料館の展示品が少なくなっているために無料だそうです 入ってすぐ畳六畳分ぐらいの地図に古墳の場所がいくつも示してありました 古墳から出土した木簡の展示コーナーがあり、普通では読めない字が赤外線(?)を当てたらはっきりと読めるんですね 石舞台古墳は開けた田んぼを過ぎて 少し小高い丘にありました そのの中に入ると石の大きさがよくわかります 酒船石は小高い丘の竹やぶの中にあり長さ5.3m幅2.3m厚さ1mの巨大な石です 水か何か貯めたり流れたりするようなくぼみや溝が掘ってあります はたして何に使ったのでしょうか? 亀型石造物もちょこっと見てまいりました 高松塚古墳なども近くにあるけど 帰りの時間が気になるし 飛鳥寺を見て 帰ることにしました |
車の運転はずーっと夫がしていたので 高速に乗るまで私が運転しようと交替しました カーナビがあると知らない土地を走る時はいいですねー 右と言われりゃ右向いて 左と言われりゃ左へ曲がる あなた(カーナビ)の言うとおり そうしたらバイパスみたいなのに入って あらあら大変 いつの間にやら高速道路になっているんです それこそパーキングもサービスエリアもなくてどんどん走るだけ 運転手交替ができません 右車線に寄れとか左に寄れとか指示します 両サイド壁になったカーブをスピードを落としたいけど 前後の車に合わせて走らやんし もう必死です ハンドルをしっかり握って 必死に前の車についていく そんな感じです もう本当に必死です そして ついに 大阪南港につきました ヘトヘト 近くのコンビニまで買い物に行く もちろん運転は夫 弁当とお酒とおつまみです |
8時出発のフェリーに乗りました ワンランク上の部屋にと思いましたが 修学旅行生が入ってて空いてなかったので2等洋室です フェリー料金はJAF会員は割引があるんですね お土産はほとんど買わなかったのにこずかいが心細くなっていたんです だって しっかりお寺を巡り展示館をみてまわったものですから フェリーの中ではお弁当を食べてお酒飲んで寝ちゃいました 11月4日 朝8時半ごろ門司港につきました 朝はゆっくりコーヒーを飲んで車に乗り九州に上陸 朝ごはんもコンビニとなりました そして御昼前我が家へ帰り着きました |
平城遷都1300年祭を見たい 奈良へ行くなら大仏様は見たい 大仏様の近くにはいくつもお寺があるのでそこら辺を見て あとは近いところをいくつかまわれたらいい インターネットで空いている旅館を探して1・2日を予約して出かけた旅行でした こんなにたくさんのお寺を見ることが出来るとは思いもしませんでした こんなにたくさんの仏像に会えるなんて思いもしませんでした 今だけの秘宝・秘仏の特別開帳が数多くあり 本当に充実した奈良の旅でした おとうさん また行きたいね |